SMTX社製ADC2318はMCA専用ADCモジュールです。放射線計測用ピークデテクト回路、放射線計測専用ADCで
構成されています。MCAに要求される「正確なピークデテクト」「良好な微分非直線性を持つ事」を備えています。
それらは放射線測定用パルサーで1chに収まる事で確認致しました(
参考画像1)。
▲ADC2318と二ムタイプの旧製品のサイズ比較。飛躍的な小型化が見て取れます。
○ 温度安定性は100ppmから10ppmに改善
○ 50mAほどから18mAまで消費電力も改善
○ サイズも約半分に小型化
等、ADC5105を初めとした弊社のどの旧ADCモジュールよりも使いやすく、またそのサイズから
基板上のスペースも取らず、設計にあたっても汎用性が高い製品となりました。
ADC2318購入の際、試験成績書と検査成績書をお求めのお客様はオプションでご注文いただけます。
▲オプションで注文可能な評価基盤。アナログデジタル変換の性能テスト環境も名刺サイズで場所をとりません。
参考画像1 パルサーによるチャンネルテスト。
参考画像2 スライディングパルサーによる微分非直線性確認。
参考画像3 LOG表示のスライディングパルサーにおけるスペクトル。
参考画像4 ピークデテクト信号(1CH-青)
参考画像5 ピークデテクト後、即AD変換を始めます信号。約600nSec(2CH水色)でAD変換が終了後、
ピークホールドをリセットして次の入力が可能になります。
参考画像6 MCAのAD変換データ処理時間は300nSecですので、ピーキングタイムが0.6uSecの場合
MCAのデッドタイムは無視できます。
旧来のADC2201、ADC4801、ADC4803等の旧来の製品の完全上位互換で、サイズは小型ながら性能は
旧製品が時代遅れなほど差があります。また、値段も抑えています。
*参考値 |
ADC分解能:4096ch
AD変換速度:1.2μSec
入力パルス:ピーキングタイム100ns(参考値50ns)
積分非直線性:+/−0.01%
微分非直線性:+/−0.63%(参考値)
温度安定性:10ppm/℃
入力信号:0〜5V、(入力に500Ω追加で0〜10V)
入力インピーダンス:500Ω(0〜5V)、1kΩ(0〜10V)
形状(単位o):32x20x8
消費電力:+5V 18mA, -5V 9mA, +3.3V 0.13mA (1Kcps計測時) |